涙の理由
「涙の理由」を読んだ後で “泣ける” という言葉を検索してみたら、
泣ける話、泣ける歌、泣ける映画、
はたまた、泣けるPVまで、いろいろ出てきました。
これに加えて、泣ける本、ってのもあるんでしょうね。
でも、なんでそんなに泣きたいんだろう。制作者側、売る側が、泣かせたいのかな。
売れるから? てことは、やっぱりみんな泣きたいんだ。
不思議です。
泣ける映画や歌なんて、人それぞれだと思うのに、
泣けるー なんて見出しをつけられた日には、
それを見て聞いて、泣かないとおかしいみたいじゃない。
泣けたー、なんて共感しあうんだろうか。それも気持ち悪い。
私は、この本の中でいう、
「自分の涙を持つ」=自分で感じて、その感情が何かに触れてoverflow した時にちゃんと泣きたい、
と思いました。
でも、これ当たり前のことだよね(笑)
当たり前のことをいちいち本で読んで思い返さなくては、自分も流されてしまうかもしれない、
そんな今の日本社会の風潮、恐るべし!
※「涙の理由」は、小説家の重松清と脳科学者の茂木健一郎が、涙の意味やメカニズムについて書いた本。
泣ける本やら、泣ける映画、泣ける歌、等、巷で涙をキーワードにしたものが流行っている昨今、
小説家という文学的な観点から見た涙の意味と、脳科学者が説く「人が涙を流すとき、脳では何がおこっている
のだろう」というメカニズムを解説。「人はなぜ悲しいと思うのか」「涙の持つ社会性とは」「芸術と涙」等の
興味深いトピックについて語る。
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