とにかく眠い理由


なんだか毎日とにかく眠い。やっぱり春眠暁を覚えずなのかと考えていたら、たまに訪ねている臨床心理士の方のブログに、「人は眠ることでストレスから回復する」ようなことが書いてあった。トラウマになってしまいそうなひどい経験をした後も、たくさん眠ることで、精神の回復ができるのだとか。もちろん、全てのケースに当てはまるとは言えないのだろうが、その方の同僚のケースとして紹介されていた。
そうか〜、だから眠いのか、と近頃の自分の異常な睡魔に妙に納得。毎日夜10時には眠いし、移動も立ってても目を閉じてあわよくば眠りに落ちそうな勢いで。どんだけ眠いんだ、育ち盛りのティーンエイジャーじゃないのに、と自分につっこんでいたのだが、ストレス修復中だったのね。そう思ったら、自分の疲れた体が愛おしくも思えてきた。頑張ってるよな。私が日本の生活で一番ストレスを感じる満員電車の通勤を耐えてるなんて。今日もがっつり眠って修復しようっと。

臨床心理士の方の話で思い出したが、イギリスに住んでいる私の友人は臨床心理士をしていて、病院と大学でお偉いポジションを勤めながら、様々な国の学会でスピーチをするために世界中を飛び回っている。博士号を取得し、社会的地位があって頭脳明晰で、なぜ私たちが気の合う飲み友達なのかたまに不思議になりますが、それはさておき、私が日本に帰国したばかりの頃、日本社会になじめないと弱音をはいたテキスト(携帯のSMS)を彼に送ったところ、いつもくだらないジョークばかり話しているのに、その時だけは臨床心理の先生らしい返事が返ってきた。
「将来や明日のことを考えて心配をしたり不安で頭がいっぱいになる時は、とにかく ‘ 今 ’に意識を集中して毎日を過ごすよう努力してみるといい。煎れたてのコーヒーのいい香りや、アイロンがけをしてパリッとしたシーツで眠る心地よさなど、今この瞬間にある日々の小さな幸せに目を向け、幸せを感じて過ごすこと」と。地球の裏側から、自分を理解してくれている友の温かい言葉に、ありがたくて泣けてきた。今もこの言葉を大事に胸に刻んで、弱ったときに想いだしている。本当ありがたいね、友達って。

ザ・シークレット

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