クリスマスキャロルに大感動

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みなさんのクリスマスはいかがでしたか?
私は、今まで生きてきた人生の中で一番、クリスマスの本当の意味を実感した年になりました。と言っても、素敵なレストランでおいしいものを食べたとか、高価なプレゼントをもらったからではなく、なぜこの時期に人々は他者へ感謝の気持ちを持つのか、理屈だけではなく、体でがっちり感じてしまったのです。なんだか突然、そういう “感謝” のかたまりが降りてきてしまって(笑)。そしたらスコーンと前が開けてきて、もう幸せ気分に包まれております。あんまり話続けると頭がおかしくなったと心配されてはいけないので、このへんにして(笑)。


クリスマスにはこれがなきゃ、と思わせる王道の映画『クリスマスキャロル』を見ました。これが想像以上に感動で、もう涙しました。ストーリーは言わずもがな、英国の文豪ディケンズの世界的に有名な小説で、160年以上も前に書かれた不朽の名作です。この作品は過去に何度も映画化されていますが、今回何故こんなに胸に響いたかというのは、
「個人的に辛い時期を過ごしているここ数年なので、物語の言わんとしていることがより骨身に伝わってきた」のと、「時代的に厳しい状況の昨今で、生き抜いていくキーワードは、シンプルに他者を思う気持ちなのだということを実感した」こと、あとは「クラッシックでスタンダードなストーリーを最新技術を使ってあらたに表現することで、古い昔の話ではなく、今の話として見ることができた」からなのかもしれません。


         


技術の進化は素晴らしいです。モーションキャプチャーを使って俳優の動きや顔の表情をセンサーやカメラで読み取り記録し、データ化したものをCGの操り人形に反映させたり、CGなので、監督が各シーンの演技を見ながら強調したい部分を確認し、360℃好きなアングルの構図を決めることができます。天候も照明も思いのままで。それらによって、CGキャラなのにより自然な動きで、迫力のある表現が可能になるわけです。まだ見ていない方は、是非是非見て、その最新技術を体感してみてください。

メインキャラのスクルージを演じたジム・キャリーは、相変わらず少し陰のあるハイパーぶりが天才だと思いますが、個人的には、ガリー・オールドマン、日本風に言うとゲイリー・オールドマンがいいです。クラチットとマーリーの2役を演じてますが、キャラが本人の顔と似てて、アップになるとかなり笑えます。マーリーのキレ方も最高です。余談ですが、ガリーは Peckham出身で、かつて隣町のCamberwellに住んでいたことのある私は大変親近感を持っております。そして 甥っ子役のコリン・ファースの英語も素敵です。一言一言話す毎に、高慢と偏見のダーシーを思い出してはドキドキするのですが、同時に映し出されるCGキャラのまぬけ顔に困惑します。それから何より気に入ったのは、19世紀ロンドンの街の上を飛び回っているかのような映像の視点。もう素敵すぎてノックアウトです。オドロオドロしくてちょっと怖くもありながら、ファンタジーで心洗われますよ。
見た方にも、まだ見ていない方にも、みなさまに、そして自分にも
God bless us everyone!


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