物の捨て時


誰もがそうだと思いますが、何か買う時には色やデザイン等こだわって好きなものを購入するので、自分の持ち物にはそれなりの愛着があります。特に、数年使い続けたものの場合はその愛着もひとしおです。だが、物には寿命がありますから、さよならする時もやってくるわけで。ここ1ヶ月、今まで使ってきた愛着のある物を多く手放しました。冷蔵庫等の大物から、バッグ、この季節必需品のホットウォーターボトルまで(泣)何故、物って同じ時期に壊れたり破れたりするんだろう。

中でも、ロンドンにいた時から、寒い夜毎晩布団を温ためてくれたファーのホットウォーターボトル。当時つきあっていた人とロンドンイーストデザインフェア(のような名前だった)に出かけクリスマスプレゼントを物色していて、あるデザイナーのブースで私が気に入ったフワフワヒョウ柄のホットウォーターボトルが、それらしからぬ結構なお値段(確か50ポンド)がついたのであきらめたのですが、後日その人がプレゼントしてくれてすごくうれしかったという想い出があり。毎晩毎晩ケトルでお湯を沸かす度に、温かく眠れることに感謝したものです。
時がたって、ボトル部分に小さな穴が空いてしまい、フワフワだったファーのカバーもクタクタにくだびれて、気がついたら、プレゼントしてもらった時のうれしかった気持ちも忘れかけてしまっていたこの頃。これを処分して物がなくなってしまったら、その大事な想い出も思い出すことはなくなるのかな、と思うと、くたびれたファーのカバーを捨てるのに惜しくなってしまったりして。
物が溢れている現代人の暮らしの中で、ここ数年、いかに物を減らしてシンプルな生活にすることが流行ってきているが、その基準が、美しくないものは捨てる、しばらく使ってないものは捨てる、とか。今までお世話になったものに感謝しつつも、不要な物は潔く捨てる見極めを大事にしたいと思います。

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)