見るべきアート
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いま、世界で最も注目を集めている芸術家の一人であろう ウィリアム・ケントリッジ。
私も過去に何度となく日記にとりあげていますが、またしても、やられました。脳天をガツーンと。後頭部を激しくたたかれて、頭がもげて、床にゴロゴロってな感じに(変な表現ですが、個展を見た人はわかってくれるはず)。
この人かっこいい。まるで職人のようなアーティストです。どこかのレビューで、ダダのやったことはまあまあ、60年代のNYコンセプチュアルアートはクラップ(私は好きだな〜)、ジョセフ・ボイスもちっちゃい(ええ〜!)、ウィリアム・ケントリッジが彼の映像を伝えようとしていることに比べたらと、みたいなことが書かれていましたが、それはある意味あたってるかも。ジョセフ・ボイスの作品好きなんですが、でも、作品を見た時にうける衝撃度が違います。頭もげましたから。ウィリアム・ケントリッジは。
ロンドンのサーペンタインギャラリーで見て通いつめるほど惚れこんだ初期の作品は、何度見てもそれはそれは素晴らしいのですが、ショスタコーヴィチのオペラ『鼻』を題材にした、最新作の《俺は俺ではない、あの馬も俺のではない》(2008)の映像と音楽が頭から離れません。こういうのを表現したい!こんなことやってくれてなんてかっこいいんだ〜!と一人心の中でガッツポーズをしていたのは私だけ?
すいません。いまだ興奮冷めやまず、個展内容の詳細が全然伝わってないですね(笑)。「ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……」の詳細は、東京国立近代美術館の サイト をみて、会場に行って、自分の目で見て耳で聴いて感じてね。初期の作品から最新作までど〜んと約120点(うち映像作品が19点)、彼の芸術活動の全貌が日本で見れる貴重なチャンスです。2月14日までなのでお見逃しなく。全部見るのには軽く2、3時間はかかるので、たっぷり時間をとって出かけてね。あと、頭もげないようにご注意を。
この展覧会は、昨年3月のサンフランシスコ近代美術館を皮切りに、フォートワース近代美術館(テキサス)、ノートン美術館(フロリダ)、ニューヨーク近代美術館、アルベルティーナ美術館(ウィーン)、イスラエル美術館(エルサレム)、ステデリック美術館(アムステルダム)を会場にした、大規模な世界巡回展。日本は東京の後、3月に広島市現代美術館に巡回予定。
過去の日記でもウィリアム・ケントリッジについて語っているので、よかったら そちら もドーゾ。↓この初期の作品、感動ものです。
William Kentridge: Five Themes (San Francisco Museum of Modern Art)
- 作者: Michael Auping,Carolyn Christov-Bakargiev,Rudolf Frieling,Cornelia H. Butler,Judith B. Hecker,Klaus Biesenbach,William Kentridge,Mark Rosenthal
- 出版社/メーカー: Yale University Press
- 発売日: 2009/04/07
- メディア: ハードカバー
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