谷中をお散歩 その二


今写真を見返しても心ときめくこの場所は、日本画家・屏風絵師アラン・ウエストさんのアトリエです。
事前にネットで調べていたアトリエの建物を目の前にして、「ここだ〜!」と興奮気味。アトリエの戸が少し開いていて、中に、ご自由にご覧くださいと書かれた紙があり、それでも、屏風高いから買えないよ、なんて躊躇していたら、中から、「どうぞ〜中へお入りください」と優しい声が。声の主は、アランさんご本人でした。
目の前の屏風の美しさに吸い込まれるように中に入って、間近で作品を見せて頂きました。作品は、植物そのものが持つ美しさや華やかさ、躍動感溢れる生命力が、素晴らしいくらいに絵の中に表現されていて、見ていて心躍るというのは正にこのこと。昔から、素敵なものを見るとうれしくなって、顔が笑顔で固まってしまうのだけど、きっとこの日も怪しげな満面の笑みで屏風を眺めていたんだろうな。


アランさんより「何か質問はありますか」と聞かれ、どこに作品を作っているのか、どのように依頼されるのかのエピソードを、作品紹介とあわせて伺いました。とても興味深い話に、つい長居をしてしまったよ〜。とくに印象に残っているのが、個人の方から制作依頼で、依頼者の彼女のためにサプライズで作品を作ったお話。自分の満足のためより、人に喜んでもらう作品作りが楽しいとおっしゃっていた笑顔が、とても素敵で輝いていました。それにしても。いいなあ〜、その屏風をプレゼントしてもらった彼女。自分の好きなモティーフ、好きな色のトーンで作られたオリジナルの屏風って、ダイヤモンドもらうよりもうれしいのでは。そんなことされたら、もうイチコロだよね(古い。笑)。私にも買ってくれる人、募集中(笑)。

家に戻って屏風絵のことをネットで調べていたら、日経BPに掲載されたアランさんのインタビューを発見。リンク先はこちら(インタビューその1その2)。そして、画像埋め込みができなかったYouTubeのインタビュー映像はこちら。気さくに話して下さったけど、やはりすごい方だったのですね。
作品に興味のある方は、是非アトリエに足を運んでみて下さい。私もお金を貯めて、もしくはスポンサーを見つけて、またアトリエに舞い戻りますよ〜。

加山又造屏風絵集成

加山又造屏風絵集成