イギリスの中の異国

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さて、ここはどこでしょ〜う〜っか。




一見、アイルランドっぽいですが、違いま〜す。
カメラ目線の羊様を見てピンときた方、せいか〜い。ウェールズの北西部にある海岸沿いの町、Harlech (うまく発音できず電車の切符を買う時に困る)です。写真は Harlech の町から車で25分ほど山を登った山頂にほど近い友達の家に、長い週末旅行で滞在した時に撮ったもの。もう、ウェールズだいだいだ〜いすき、特に北ウェールズ!ってことで皆様にシェアしたくてプリントの写真をスキャンしました。ちょっぴり画像が荒いけどご勘弁をね。

ロンドンから北ウェールズ方面へ行くには、確かConwy, Bangor方面の北側に一気に行くのと、Birmingham 経由でウェールズの中央を横断して西側海岸沿いを北へ向かっていくルートがあり、私の滞在したHarlechは後者のルートで行くんですが、もう乗り継ぎが悪い悪い。駅名は忘れましたが Harlech 近くの大きな町に6時間ほどで着くはずなのに、途中の知らない駅でアナウンスもなく1時間停車。そしていきなり乗り換えろと。土地勘が全くないウェールズでの電車一人旅で半分パニックに陥りながらも、半分はどこかなるようになるさ、と窓の外を眺めていると、通り過ぎていく町並みのなんともかわいいこと。イギリスの田園風景に素朴さ10割増しの、まるで物語のような世界が目の前に広がっていました。家々の煙突からは煙が朦々と流れ、きっと100年前も同じだったのではと思わせるような光景で。ロンドンのお洒落な家やパブにある暖炉と違って、ここでは暖炉はまさに暖をとるため調理をするために毎夜火をおこすもので、煙やススの香りがたっぷり漂う世界です。実際、私も山頂のコテージで過ごした毎日は、日中に薪を拾いに出かけ、夕方になると火をおこしてその前でジントニックを飲みながらオーブンで羊を焼き、夕食後は極寒の中外に出て、空から今にも振ってきそうな満点の星空を眺めては、あまりの綺麗さに息をするのも忘れるくらいでした。
夜だけじゃなく朝もすごいです。まず、朝起きてベッドルームのカーテンを開けると、窓のすぐそばに牛やら羊やらがたくさん来て草を食べててそのまんまハイジの世界。うれしくって興奮して外へ出てみると、今度は山の上のほうに羊の群れを追うシェパード(羊飼い)の姿が!本物の羊飼いを生で初めて見ました。友人は羊飼いの人と顔見知りなので、遠くにいるのに大声で挨拶をしてて。なんかいいね〜、こういう暮らしも。山を下って町まで車で降りていく20分ちょっとの間に、ゲート(羊が逃げないように道の各所各所をゲートで閉じています)をなんと15カ所も開けなければいけないの。ゲートを開けて車を通した後にゲートを閉めるのは助手席に乗る私の仕事で、たった数日でいろいろな門の開け方マスターしました。そして、町で唯一のスーパーマーケットで買い物していると、あちこちから熱い視線が。子供も大人もじーっと私の一挙一動を凝視。日本人、いやオリエンタルを初めて見たって驚いた顔して。宇宙人じゃないのよ私は、と心の中でつぶやいてみたり。でも悪気はなくただ珍しいだけみたいで、見返すと顔を赤くして笑顔になって、子供は親の後ろに隠れちゃうのでかわいいんだけどね。

私が訪れたのは確か11月初め頃で既に氷点下とすご〜く寒かったんだけど、冬はもっと厳しいんだろうな。Harlechからはスノードニア国立公園も近くて、景色はきれいで水もきれい、なんといっても空気がおいしくってマイナスイオンたっぷり。いやあ〜だいすきなウェールズ話になると止まらな〜い。今度ウェールズに行くときは、絶対スノードンに登るよっ!

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