アブダビのアート事情

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今日、仕事合間のランチタイムに読んでいた雑誌クーリエ・ジャポン (COURRiER Japon) 3月号に、こんなおもしろい記事を発見。“文化の砂漠”に近未来アート都市、現る!と題して、あのお金に困っていない国、アラブ首長国連邦アブダビ首長国の何もない無人島に、誰もが目を見張るような、世界最高クラスの建築家が設計した、これまた世界第一級の美術館が続々と建築されているんだそう。
中央の金属片の集まりのようなものは、グッゲンハイム美術館(フランク・ゲイリー設計)、左上は鳥の羽をイメージした格子状の鉄の塔がそびえるイード国立美術館(フォスター+パートナーズ設計)、その下は、我らが日本から安藤忠雄先生設計の海洋博物館で、潮風を受けて張りつめる帆をイメージしたドラマチックなデザインなんだとか。グッゲンハイムの下にチラッと見えてるのが、イギリスでも大変有名な建築家ザハ・ハディッド設計のパフォーミングアートセンターで、葉、蕾、果実など自然の造形がモチーフのオペラハウスや劇場の集合施設だそうです。私が最近ハマって読んでる本「イスラームの世界地図」に隠れてしまっているのは、なんとルーブル美術館アブダビルーブルですよ。こりゃまたすごそう。
絶大な資金力で、見た目にも美しく圧倒的な美術館たちを建てるのはいいのですが、問題は収蔵作品。これだけの器にかなり名声のある美術品が必要になってくるはずですが、本当の問題は、そう検閲ですよ。もちろんこちらのお国はイスラム文化ですので、きっとヌードは無理だろうし、どこまでのアート作品の展示が許されるのか、前衛はもっての他なのか、そのへんが興味の対象になっているようです。と、ここまで書いた時点で、これ、ソースはイギリスのガーディアン紙でした。きっとガーディアン紙面でこの記事を読んだ方、いるかもしれませんね。
話それますが、私が何故今「イスラームの世界地図」の本にハマっているか、それはやっぱり911事件以降、特にロンドンに住んでいた頃から、イスラム文化に対して無知な部分での疑問やネガティブな想いが強かったので、なぜ彼らは戦うのか、ちゃんと理解したくて読み始めたら、これまた深いことが一杯書いてあって、すごくタメになっています。まだ途中までしか読んでないので、読了後に感想をゆっくり書きますね。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 03月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 03月号 [雑誌]

イスラームの世界地図 (文春新書)

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