地震後の混乱と計画停電

先週金曜日の地震後の週明け本日月曜日、首都圏は予定されていた計画停電による電車の運休やダイヤの乱れで、またしても混乱に陥りました。東京電力地震の影響による計画停電輪番停電)を関東エリアで5グループに分けて、翌朝(本日月曜)朝6時20分位から3時間毎、エリアによっては1日2回停電になると発表したのが昨夜の午後8時過ぎ。停電をしないと電力の供給が間に合わないという噂はありましたが、発表から実行まで12時間ない状態で、それも、住居もお店もオフィスも街灯も信号も、医療器具を使用する人の電気も全て消えますという有無を言わさぬ停電発表に、多くの人が振り回された1日になりました。
計画停電が行われる関東エリアは震源地からは距離があるものも、今回の地震で震度5以上の恐ろしい経験を自分たちもしたエリアであり、そうでなくともテレビで流される悲惨な現地の状況に、1日数時間の停電を行うことで文句を言う人はほとんどいないはず。また、地震後声高に呼びかけられる節電についても、私が知る限り、暖房を切ったり家電使用を必要最低限にして、個人レベルでできることを率先して行っている人も多いと思います。でも、発表から実行までの時間が短すぎるのと、情報が二転三転して、結局今日停電が実行されたのは、第5グループの中の静岡と茨城の一部の地域のみ、それも午後5時から7時の間の2時間のみ。もちろん、結果的に電気が途切れることなく供給してもらって有り難いのですが、そしてそれはギリギリのレベルで頑張っている東京電力の方々の努力の結果だということもわかるのですが、情報が錯綜したことで踊らされてしまい、鉄道運行状況が刻一刻変わることに、出勤のため駅で電車を待っている人たちは、大変なストレスを感じたと思います。しかしながら、被災地の方々の苦労に比べたら文句を言ってはいけないことは皆わかっているので、おとなしく駅の外まで延びる長蛇の列に並ぶ通勤者たちをテレビで見て、いろいろなことを考えました。
そう、私は週末土日とも働いていた分、今日は仕事はお休みで、決行されると思っていた停電に備えて早起きし、休みなのでいいかとシャワーも浴びず(節電節電)、朝早くから、災害用懐中電灯の乾電池を求めてコンビに巡りをし、4件目でやっとゲット。家でポットにお湯をためたり準備万端で停電に備えていました。今日これから、もしかしたら第2グループ(家のエリア)は停電があるかもしれないらしいし、今後1ヶ月間、不定期で停電が起こる状態が続くと言われています。本当に、今は危機的な状況なのだし、被災地へ電気がいくのであれば、1日何時間か決めた時間に停電をしてもらいたいと心から思います。今日の情報錯乱に、東京電力を非難するような報道が多く見られますが、まだまだ続くこの厳しい状況を誰よりも頑張ってもらわないといけないのが、被災者と私たちのライフラインの電気を供給してくれる東京電力東北電力なのだから、あまりみんな厳しくあたらないでほしいなあと個人的には思います。

地震後の状況として、関東エリアは毎日震度3や4の余震が1日何度も、酷い時は毎時間続いて、一体余震なのかそれとも自分が揺れているのかわからなくなることもあり。特に夜など、このまま寝てしまって大きな地震がこないか不安にも感じます。また、物流インフラがストップしている関係で、スーパーやコンビニに物不足が起こっていて、食品を始めとした生活物資、パンやおにぎり、カップラーメン、カロリーメイト、乾電池やトイレットペーパー等の棚に物がありません。あの空になった棚の光景を見てしまうと、買い貯めしないとという強迫観念に駆られてしまうのか、多くの人が自分が生き延びるために、家族のために買い占めてしまうことで、他の人が物が回らない状況になってしまっています。今日電池を買いに行った際に、目的もなく買う物を探して彷徨っているような人を多く見かけました。たぶん買い占めする人たちは、きっと地震直後に自分の家族の安否確認のために電話をしまくった人たちと同じタイプなのかと思います。ロンドンテロの時にアタックされた渦中の場所にいた経験もあるせいですが、もちろん家族や友達は大事だけど、みんなが電話をかけたらパンクするから、何か災害が起きた時は、もうなるようにしかならないじゃないですか、だから、かけても回線が問題なくなるまで安否確認のための連絡はできないな、私は。震源地に家族が居る人は別として、地震直後に目の前で東京にいる家族にガンガン電話をしだして、繋がらないと何度も何度も発信し続ける人たちを見ながら、ちょっと居心地が悪い思いをしました。考え方の違いかもしれませんが。
それにしても、食料。家は普段買い貯めはしないので食料の買い置きがほとんどなく、もし今大きな災害があれば3日で食べる物が底をつきてしまうかも。レストランは営業している店は少ないけど、幸いマクドナルドや牛丼やさんは営業しているので、外食すればなんとかなるかと楽観視しているのですが。どうなってしまうのだろう、私たちの生活は。でも繰り返しますが、被災地の方々の肉体的精神的苦労を考えたら、こんなのは何でもないことで、ほんと、私たち一人一人頑張らなくてはいけないのですよね。被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。

追記:これをアップした後に、今日実行された計画停電の茨城地区で、被災地の避難所が停電されたとネットの書き込みで読みました。もう、ダメじゃないか〜、ボケーッ(東京電力)!家のエリアの電気を止めろ〜!