オノヨーコに会ったぁ〜!


私の長年のアイドル(笑)、オノ・ヨーコさんにお会いして、お話もさせてもらいました〜〜!!
と言っても、講演会での質疑応答なのですが。
今夜、六本木ヒルズグランドハイアット東京ボールルームで行われた、森美術館「MAMアートコース013:オノ・ヨーコ 希望の路」に参加してきました。講演会の前半はトーク、後半はQ&Aで、「質問したい方は、ステージ前のスタンドマイクに並んでください」と言われ、咄嗟にマイクにかけよって。私基本はシャイなのですが、こういう時の行動力は自分でも感心します。

前半のトーク内容をまとめると、
「日本だけが二度の原爆で苦しんだ。どういうことなのか。そして、3.11後の福島までつながっている。戦後、東京は焼け野原になって、そのなかで必死で再建し、今この東京が生まれた。原爆でやられた後、世界から、日本はそんな目にあって当然だと思われていた。まるでいじめのように。世界中の人が助けてくれることはなかった。その中で日本人は黙々と復興した。そして世界で一二と言われる国になった。3.11の時はNYにいたけど気持ちはどん底だった。外国人の態度は違った。日本を尊敬して愛している。それは予想外だった。原爆から今までの間に、私たちが復興したということの現れだと思う。世界中が日本はすごい国だと思っている。実際世界の中で日本の立場は高い。それだけの再建をした。どうして世界にとって大事か。これは日本だけの現象ではない。世界の現象。世界におこって、世界に関わること。もし私たちが復興しなかったら、それがどれだけ世界に影響するか。私たちには復興できるという自信があると思う」

熱いでしょ。ヨーコさん今年で78歳です。そして話は、現在、広島市現代美術館で開催されている個展「希望の路 THE ROAD OF HOPE」へと続きます。

「結局、展覧会の名前は「希望の路」にしました。希望の路は広島と長崎が作ったのだと思ったから。広島と長崎には、いまでも、犠牲者だと思っている方達がいると思う。彼らは犠牲者ではないと思う。なぜなら犠牲者ではできないことをやった、勝利者だから。のろわれた民族だと思っている人がいるかもしれない。しかし、私たちは選ばれた民族です。こういう困難に立ち上がれるから選ばれたのです。広島、長崎で、世界にいじめられ、ないがしろにされたことすら大事だったのだと思う。そこで、負けた人間と、負けなかった人間は大きな違いがある。だから、自信を持って、希望の路を一緒に歩きましょう。こんな危険なことを続けてはいけないと思う。もちろん感情的になっていると思う。感情で大変だと思うのではなく、ここで、ロジカルに大変だと思うことが大切だと思う。突然変異ということがある。原爆のときも、これで100年は何も生えないと言った人がいた。しかし今は違う。すてきな緑が生えた生き生きとした街。そのころ、今のこの姿は予想できなかったでしょう。だから、どうなるかわからないという隙間を空けておかないといけない。じゃないと突然変異を殺してしまう。ポジティブな突然変異を殺してしまってはいけない。きっと、まだみんな生きたいと願っていると思う。一緒に生きましょう。そのためには、それだけのことをしなきゃいけない。政治家が悪いから変えるということではない。政治家も人間だから、たいしたことはできない。奇跡は起こせない。そんなことに怒りを使うのは無駄で、私たちの力を信じるべき。私たちの潜在能力はすごい。まだ使っていない。地震の前は非常に平和な国で、退屈だと思った人もいるかもしれない。でも、今そういう態度ではいられない。すべての人が、その潜在能力をつかわなければいけない。使わなければいけないから、だから、できるんです。

もう、聞いててうんうんとうなづきました。でも、最後の潜在能力の話がよくわからない。どう使えばいいのかしら、と考えていた所に質問コーナーが始まり、それで、ご本人1メートルほど前にして、ご挨拶して自己紹介して、潜在能力をつかわなければいけないという部分を詳しくお話してください、とお願いしました。400人の聴衆の前で。ヨーコさんの回答は、実際に広島を訪れて感じてほしいということを、丁寧に説明して下さったのですが、緊張して見とれてしまって部分的にしか覚えていません(汗)。だって、目を見つめて話されるから、もうすっかりヨーコワールドへと吸い込まれてしまいました。もっと小柄な方でするどい瞳なのかと思いきや、うらやましくなるほどの豊満な胸で、お母さんのような温かいパワーを発していました。という訳で、広島に行って確かめねばなりません。



P.S. 今年12月、私の以前のフラット近くで足繁く通っていた 小山登美夫ギャラリー でもオノ・ヨーコ展があるらしい。ふふふ、、今から楽しみ♡

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美術手帖 2011年 09月号 [雑誌]

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