ロンドン暴動に抗議するおばさんの勇敢さ



日本にもニュースが届いているロンドン暴動の様子。Tottenham で黒人男性が銃殺され、それに対する警察への抗議活動が暴徒化したということだが、全くもって意味がわからない。今回のことに託つけて、フラストレーションの溜まった若者がただ暴れる言い訳にしているだけ。店を破壊して略奪し、自分のコミュニティに自ら危害を加えて、何が警察への抗議なのか。見ていて本当に腹立たしいです。
今回暴動が起きた街の一つ、Hackney は3年程住んだことがあり、上のMare Street (Hackney Central 駅前)映像の様子など、地元と思える程懐かしい景色です(本当は思いたくないけど)。映像内で暴れている男女は、たぶんこの Mare Street から北へClapton 辺りのギャング集団で、Mare Street 裏手のカウンシルフラットに住んでいる子たちかもしれません(映像の後半にでてきます)。そこはいつも昼間から爆音で音楽がかかって、フードをかぶったいかにもギャングな男女がたむろしています。地元では一番危険なトライアングルゾーンと言われていて、薬や窃盗の他、発砲事件も常に起こっているエリアです。暴れている子達の目が薬で興奮しきっててほんと恐ろしいですが、住んでた時も、こういう小競り合いや、いきなり目の前で車のフロントガラスを割られるなんてのはよく目にしました。
下の映像は、暴動に腹をたてた地元住民のおばさんがギャングに向かって叫んでる様子。下に Time Out Tokyo の記者 ジョン・ウィルクスさんの 記事 から、訳を転載させて頂きます。このジョンさんの記事、イギリス人の視点から、暴動後のロンドンを時系列にわかりやすく紹介しているので、興味の有る方は是非読んでみて下さい。


「こんな馬鹿げた現実があるかい?財産に火をつけた。一生懸命仕事をしてきたものを台無しにしてしまった。この意味が分かるのかい?お前らが燃やしてしまったお店は、一生懸命働いてここまでやってきたんだよ。何のために(こんなことをするんだい)?こんなことをして、自分たちが『戦士』だと言いたいのかい?トッテナムで銃殺された男性についてなんだろうね。でもそれは、こんな風に建物を壊したり、道端で雄叫びをあげることとは関係ないハズだよ。黒人たちよ!闘う理由があるのなら、その理由のためだけに闘おう!お前らは私たちの顔に泥を塗ったんだよ!そんな人たちの一人だと思うととても恥ずかしいよ!だって、目的のために闘っているのではなく、ただ靴屋やテレビ屋を破壊しているだけなのだから!」


地元の人々はどれだけ腹立たしいことか、おばさんの口調から伝わってきます。暴動が起きてから情報をtwitter で収集していたんですが、日本在住の人で、暴動を起こしている人々を擁護するような意見が多くつぶやかれていて驚きです。上の映像見てください。こんなのが自分の街にはびこっているんですよ。貧困層だからって国から安い住まいや医療費無料、他手厚い恩恵を受けているのに働きもせず、毎週国からベネフィットもらってそのお金で薬買って、恐喝してお金儲けもしてるんですよ。恐喝は弱いもの狙いで、女子供年寄りです。私も以前ロンドン南でバッグ狙われ15,6歳の黒人少年につけられ、まいたのに住宅街で襲いかかってきて、顔にパンチ、手に激しくかみつかれました。つきとばされて後頭部打って鼻血をだして、それに気付いたよぼよぼお婆ちゃんが助けてくれましたが、他の人はカーテンを閉めて家から見ているだけ。しばらくは恐怖で外出できず、でも、おばあちゃんがポリスを呼んでくれたおかげで、翌日はもちろん、数日後もポリスから電話があり、体は大丈夫か、病院に行ったか、精神的につらければカウンセリングをうけるか、等話を聞いてくれ、襲われた人々へ送っている冊子も郵送されてきました。私が襲われたのは Peckham のギャングの一味だったようですが、今回の暴動騒ぎで、あの自分を殴っている少年の後ろに住んでいたフラットが見え、殴られながら、あそこへ帰りたいだけなのにな、と考えていたのを思い出しました。本当に。普段から暴れ放題のギャングが許せないです。そして、事実も知らず暴動を擁護する人の気もしれません。

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フランス暴動----移民法とラップ・フランセ

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